姿勢の乱れは”感覚の乱れ?”|後編 足首つかえてますか?
こんにちは!Yousfullの宮田です。
今回は「姿勢の乱れは感覚の乱れ?」シリーズの後編として、姿勢と“足首”の関係について掘り下げたいと思います。
姿勢の乱れは”足首”にある?
以前の投稿で、姿勢の根本的な乱れは「感覚」にあるとご紹介しました。
復習になりますが、人間が姿勢を保つことを「姿勢制御」と呼びます。
この姿勢制御は、神経系・感覚器・筋肉などの協調的な働きによって成り立つことを、前回のブログで解説しました。
この中でも地面との唯一の接点となる足首は、姿勢制御に非常に重要な役割を果たします。
足首を捻ったことがある人は要注意?
足首は「足関節」と呼ばれ、股関節と協調してバランスをコントロールする役割を持ちます。
しかし、足首の「捻挫」をすると、足関節のバランス機能は低下すると言われています。
- 小さな段差で足を捻る
- 立って靴下がはけない
- ちょっとした衝撃で体がぐらつく
これらの状態は、足首の感覚や神経伝達の低下によって起きている可能性があります。

気になる立ち姿勢の原因は「足首」にある?
足首が使えないと姿勢が乱れる原因
では、なぜ足首のバランスと姿勢の乱れが関係するのでしょうか?
人は立っているとき、足首や足裏の筋力や感覚をもとに、「アンクルストラテジー」という戦略を使って姿勢をコントロールしています。
※厳密にはアンクルストラテジーと、”股関節”での「ヒップストラテジー」を組み合わせて立位の姿勢を制御しています。
特に足首の捻挫は、可動域の制限だけでなく、関節や筋肉の感覚・神経伝達スピードの低下を引き起こすとされています。
そのため足首のリハビリを放置してしまうと、こうした後遺症の影響でアンクルストラテジーがうまく機能せず、結果として姿勢の乱れにつながってしまうことがあります。
例えば「反り腰」は、足首にうまく荷重をかけられなくなり、バランスを保つために骨盤が前傾(結果的に腰が反る)するケースがあります。
「反り腰の原因がわからない…」と思った方は、もしかしたら足首に原因が潜んでいるかもしれません。

捻挫の放置は姿勢の乱れにつながる
姿勢改善のためのチェック&エクササイズ
バランスチェック
まずは姿勢のチェックをしてみましょう。
- 片脚立ちになり、上半身が前後に傾くか確かめます。
- 横からの姿勢ライン(頭・肩・すね・土踏まず)が一直線か確認します。

このチェックで頭や肩が前後に大きく動いてしまう場合には、アンクルストラテジーがうまく機能していない可能性があります。
これらの原因は人それぞれですが、足首や足裏の感覚が鈍くなり、重心をうまくコントロールできていないケースが多く見受けられます。
足首エクササイズ
① 足ゆびにぎり
足裏の筋肉を活性化し、足首の運動の土台となるアーチを整えていきます。
② ふくらはぎストレッチ
アキレス腱とふくらはぎの筋肉をしっかり伸ばします。ふくらはぎの筋肉は「伸長反射」という姿勢制御機能に関わっているため、事前に緩めておくことが大切です。
③ カーフレイズ
片脚で壁に手をついて、踵を上下に持ち上げます。これは足首周囲の筋力強化に非常に効果的ですが、ややキツく感じる方も多い種目です。
これらを無理せず、各10回を1〜2セットを目安に行いましょう。
チェック→エクササイズ→再チェックの流れで、感覚や姿勢の安定感がどう変化するか確かめてみてください。
まとめ
今回は、足首が姿勢に与える影響について解説させていただきました。
姿勢の乱れの原因が、実は足首だった…というケースは実際に少なくありません。
Yousfullでは、姿勢の乱れの原因を
・身体感覚
・筋力
・可動域
など多角的な視点から分析し、最適なアプローチをご提案しています。
「なんとなく、足首が不安定かも…」と感じた方は、ぜひ一度ご相談ください!
